先日、広末涼子さんが交通事故を起こし、その後の病院で看護師に対して『ペイハラ』をした、と大きな話題を呼んでいます。
これは広末涼子さんが起こした「ペイハラ」で話題になったものの、今現在医療現場ではこの「ペイハラ」が大きな問題となっているのです。
そもそも『ペイハラ』とはどういうことなのか?
何が問題になっているのか。
なぜ、医療現場なのか?
問題になっているその理由を探っていきたいと思います!
広末涼子で話題になった『ペイハラ』とは

広末涼子さんが先日、交通事故を起こした後、病院で看護師さんに「ペイハラ」をしたと、話題になったのですが、『ペイハラ』という言葉をご存知でしょうか。
『ペイハラ』とは『ペイシェントハラスエメント』の略語で、今流行っている『ハラスメント』の一種です。
ペイハラ(ペイシェントハラスメント)は、患者(ペイシェント)やその家族が医療従事者に対して行う暴言、暴力、理不尽な要求などのハラスメント行為のことです。
医療現場におけるカスタマーハラスメント(カスハラ)の一種で、近年社会問題として注目されています。
では具体的にどんな行為が「ペイハラ(ペイシェントハラスメント)」と呼ばれるのでしょうか。
身体的な攻撃
主に、医療関係者(看護師や医師)に対して物理的な攻撃を行う行為があります。
- 暴行や傷害(殴る、蹴る、物を投げつける)
- 医療器具を振り回す行為
- 刃物などで切りつける行為
今回の広末涼子さんの一件は、この身体的な攻撃による「ペイハラ」です。
精神的な攻撃
精神的な部分の攻撃を指します。
- 暴言や脅迫的な言動
- 威圧的・乱暴な態度
- 土下座や謝罪の強要
- 名誉毀損、侮辱
怒鳴って罵声を浴びせる、問題があったときに責任を押し付けるなど、言葉での暴力などがこれらに当てはまります。
不当な要求
理不尽な要求も「ペイハラ」に当てはまります。
- 診療費の不払いや金銭補償の要求
- 診察順の繰り上げなどの特別扱いの要求
- 「医療はサービス業だから患者が満足のいくサービスを提供しろ」といった不当な主張
その他のハラスメント行為
その他にもこのような行為も「ペイハラ」に当てはまります。
- 性的な言動や行為(セクシャルハラスメント)
- 無許可での撮影や録音
- SNSでの誹謗中傷
- 医療従事者へのストーカー行為
患者という、弱い立場を逆手に取ったハラスメントが近年大きく話題となっています。
なぜ問題になっているのか

実は医療・福祉業界の約43%の従業員がペイハラ被害を経験しているんです。
約半数の人が経験している、この実態は非常に深刻で、大きな波紋を呼んでいるのです!
なぜ、医療現場で多いのか
なぜ、医療現場でのこのようなハラスメントが多くなるのでしょうか。
さすがに約半数が経験しているとなると、かなり深刻な問題なことがわかります。
『従事者』と『患者』
実はこの関係性が大きな原因となっているのです。
患者の心理的・身体的状態
- 疾病や障害による不安や恐怖
- 元々の性格や人間関係でのトラブル
- 精神疾患やパーソナリティ障害
意識の変化
- 「サービスを受けている客」という意識の肥大化
- 医療に対する過度な期待や理解不足
- 結果に対する不満(思うような治療効果が得られないなど)
コミュニケーション不足
- 患者の気持ちに寄り添えていない対応
- 説明不足や高圧的な態度
- 情報共有不足による認識の齟齬
まとめ
今回は、今大きな問題となっている『ペイハラ(ペイシェントハラスメント)』について紹介してきました。
ペイハラとは何か。
一括りにいっても
- 身体的な攻撃
- 精神的な攻撃
- 不当な要求
をはじめ、SNSでの誹謗中傷やストーカー行為など様々なハラスメント行為があります。
広末涼子さんの事故後の一件で大きな話題となりましたが、この広末涼子さんの一件は偶然起きたような事例でもなく医療や介護の現場では日常茶飯事に行われているのが現状だったのですね。
関係者の約43%が経験されているということはもうほぼ半数くらいの方が経験されているという、この実態。
『従事者』と『患者』の関係性が大きな原因なので、なかなか無くすことは難しいですが、この広末涼子さんで話題になり、実態がさらされた今、医療や介護の現場はただでさえ大変なお仕事ですので、少しでも仕事がやりやすい環境に変わっていく事を願いたいですね。
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